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利上げ 夏にヤマ場
日銀総裁、時期を模索

  日本銀行は17日の金融政策決定会合で政策金利(無担保コール翌日物)を年0・5%に据え置くことを決めたが、1~3月期のGDP統計で日本経済の底堅い成長が確認されたため、来月以降、追加利上げのタイミングを本格的に模索する。ただ、消費者物価上昇率がマイナス圏で推移するなど、経済指標は強弱双方が入り交じっている。市場や政府の間に利上げ慎重論が根強い中、日銀は利上げシナリオを実現できるのか。今夏に向けて正念場を迎える。(五十棲忠史)

■追い風

 福井総裁は17日の記者会見で、「低金利が長く続くとの期待が定着すると、非効率な経済活動に資金が使われ、息の長い成長を阻害する」と述べ、利上げへの強い意欲をにじませた。

 日銀は経済・物価の改善スピードに応じて利上げしていく考えだ。1~3月期のGDP実質成長率が日銀の想定する潜在成長率(1%台後半)を上回ったことは有力な支援材料となる。

 2月に利上げした際は、直前に発表された06年10~12月期の実質成長率が年率換算4・8%(5月17日に5・0%に修正)と高い伸びを示し、日銀が判断を固める決め手になった。「経済の改善」という面では、利上げの条件は整いつつあると言えそうだ。

■逆風

 しかし、もう一つの判断材料の「物価の改善」では逆風が吹き荒れている。

 日銀が重視している全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く)の前年同月比の上昇率は、原油価格下落の影響などから今年2月にマイナス圏に転落し、3月にはマイナス幅が0・3%まで拡大した。プラスに転じるのは今夏以降との見方が強い。

 福井総裁は17日の会見で「より長い目で見ると、物価のプラス幅は拡大する。マイナスでも十分、利上げできる」と述べ、物価動向は利上げの足かせにはならないとの認識を示した。しかし、物価上昇率がマイナスで推移する中で利上げを強行すれば、各方面から強い批判を浴びることも予想される。

■夏の陣?

 この日の会見で福井総裁が改めて利上げへの意欲を示したことから、市場では「次の利上げは7~8月がヤマ場」との見方が浮上してきた。7月には企業短期経済観測調査(日銀短観)、8月には4~6月期のGDP統計と、重要指標が相次いで公表されるからだ。

 クレディ・スイス証券の白川浩道氏は「短観の内容次第では、7月の利上げもあり得る」と指摘する。

 7月には参院選が控えるものの、福井総裁は「政治的には重要だが、(経済動向から)参院選というカレンダー上のマークに目をそらしていると、経済判断を見誤るリスクがある」と述べ、利上げ判断が政治日程に左右されることはないとの考えを強調した。

 ただ、市場参加者の中には景気が踊り場に入ったとの見方も出ている。早期利上げを目指す日銀が市場などを納得させる根拠を示すことができるか。福井総裁の手腕が問われる夏になりそうだ。

(2007年5月18日  読売新聞)

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