米ニューズ

◎マードック氏のニューズ、米新聞大手ダウ買収を提案
　
米メディア・娯楽大手ニューズ・コーポレーションは１日、米有力経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルを発行する米新聞大手ダウ・ジョーンズに対して買収を提案したと発表した。買収額は約５０億ドル（約６０００億円）で、現金と株式交換を組み合わせて実施する。

　ダウ・ジョーンズは「提案内容を精査している」としているが、同社の議決権の６４％を握るオーナー家で筆頭株主のバンクロフト家は同日、買収に反対すると表明した。ただ、ニューズの買収提案額は４月３０日のダウ・ジョーンズ株の終値を６５％も上回っており、他の株主からバンクロフト家に対して売却を求める声が出る可能性がある。

　ルパート・マードック氏が率いるニューズは、英米などで新聞を発行しているが、米ニューヨーク・ポストなど大衆紙が中心だ。ダウ・ジョーンズは全米２位の発行部数２０６万部のウォール・ストリート・ジャーナルを抱え、経済報道で大きな影響力を持つ。ニューズはダウ・ジョーンズの買収により、新聞事業を強化するとともに、傘下のテレビ局の経済報道を充実させる狙いとみられる。

（2007年5月2日12時55分  読売新聞）

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